(※以下のお話は地域により差があります。弊社は世田谷区にあり、仮にこの辺りのお話としましょう。)
高齢者のご夫婦のお部屋探しをお手伝いさせていただきました。
高齢者の年齢はいろいろありますが、65歳から70歳からが高齢者としましょう。
もちろんご契約できました。約70歳と80歳の方の二人入居でした。
不安!?
知っている方もいらっしゃると思いますが、
賃貸では物件や大家様のご意向、
管理会社様のご意向により、
ある年齢以上は貸していただけない場合があります。
ある年齢とは、高齢者だったり、場合によっては60歳以上も難しくしている物件もあります。
そしてこのある制限をしている物件ですが、はっきり言って多いです。
良いと思った物件に必ずしも誰もが入居できるとは限りません。
ハードルは高いです。
さて、そのハードルである【入居の条件】を確認する必要があります。
条件!?
条件とは、
・そもそも高齢者が住んで良いか
・物件の近隣に入居者の身内がいるか
・元気か
・契約者を身内の方にできるか
・保証会社をつかえるか
・身内の方が保証人様でその内容が合うか
などなど細かいことは他にもありますが、ご契約に際し、土台となるのはこんなところでしょうか。
次に高齢者が入居するにあたって大家様や管理会社様は何が心配なのでしょうか。
・職をもたないための家賃の支払い、又は職を持っていても基準に足りない
・いつ職を失うか不安、再就職が難しい
・火の元の不注意
・ご病気
などなどです。
以上は高齢者に限りませんが、若い方より不安は強くなります。
敬遠される理由です。
入居できる物件はある!!
ですが、先程の条件を満たせるのであれば審査の上、ご入居できる物件もあります。
今回私がお手伝いさせて頂いたご契約までの内容は、
・契約者がご子息(近隣には住んでいませんでした。)
・保証会社の利用
・緊急連絡先に身内の方かつ近隣に住んでいる
・ご入居者様の面接
ご契約者様がご子息になってもらい『親の面倒は見なさいよ』と形をとります。
さらに保証会社の利用によりお家賃面(滞納など)をバックアップ(その他にもバックアップしていることがあるかもしれません。今回私は客付けの仲介ですので未確認です。)
少ない時間ではありますが、物件を貸す側が、入居者様との面接により人柄を見たり、
守っていただきたいことをお話ししたり、本当に元気かどうかを確認します。
今回は以上の内容で晴れて審査にOKを頂き、ご契約になりました。
いろいろとご入居者様に調整いただくことはありましたが、
今回の市場の中では高齢者でなくてもこれ以上ない物件を選んで頂いたと思います。
仲介、管理の役目
今回感じたことは、ますます高齢者が増える世の中では高齢者にも間口を広げるのも空室対策の一つだということ。
遅かれ早かれ高齢者は増えます。
条件の見直しとそれに伴うマネージメントの重要さをまたあらためて感じました。
ネガティブな要素があっても補完できる管理スキルやコミュニケーションが良い物件を生みます。
そして仲介の場合は確認の電話を惜しまないこと!!
不安を取り除けるような形をお客様とともに作り、
それを伝え、交渉できるように努力すること!!
お部屋探しも、入居者様の募集も個性があります。
ひとつひとつ案件に合ったカスタマイズが必要です。
チャンスを逃さない分析と工夫、そのうえでの努力が良い結果を呼び込むコツなのかもしれません。(^_-)-☆)